三日月とまだ密会をくりかえす
人として正しく転倒した…のかだ
ニンゲンになるには嘘をつき過ぎた
人として正しく転倒した…のかだ
泣きなさい人恋いなさい枯れなさい
つきつめてゆけば水の音ポトリ
マーキングするのであれば白桃に
気に入らぬ窓だ爪切る音がする
寝たきりの窓からタナトスが覗く
白桃の果肉の産毛 卑怯だよ
アーアーアー当機これより羊雲
裂き烏賊の何にも恐いものは無い
熱帯夜チチヲコロシテキタトコロ
せいしゅんの南南西に石野真子
カツ丼と蕎麦のカップルで無敵
パンツ履く行為のカ.カ.カ.柿の種
老人とフランスパンは固いのだ
葉桜のざわつく指は捨てなさい
お祭りのののののあとの水の音
やわらかく尖る春の日の卵
また一羽逝ったよ海を眠らせて
いつの日かこうなる一人っきりの朝ぼらけ
そんな日のバリっと夕日裂ける音
ブタの鼻ポケモンの鼻トランプの鼻
銃口は六時半へと向けてある
白桃の果肉の産毛 卑怯だよ
ひとときは鯖缶その後モアイ像
後期高齢的ロケンロールな息を吐く
ニンゲンを解く銀河を敷きつめて
いつの日かこうなる一人っきりの朝ぼらけ
潮騒をいくつ奏でてきたんだろ
つきつめてゆけば水の音ポトリ
なが〜い廊下の話だが 聞くか?
わたくしのベサメムーチョな紙おむつ
JAZZ的なそこは一条戻り橋
じいさんにじいさんがいて僕もジイサン
目覚めたら日曜日が降っていた
ご注文は兎ですか耳ですか
たぶんそれはとても正しい濁り方
手裏剣もSNSも飛び道具
ほほえみは当用漢字で書きなさい
そこからは選ばないという選び方
踊りたまえ今人生の最終章
一日一回の森になる時間
この胸を包むものなし冬木立
ぶるーすのサビで内臓ぶちまける
キャバクラのおしぼりパチンと百物語
ぢいさんの渋からオーロラが漏れる
三角と四角が丸になれという
老いってさぁ夕陽へ跳んだ話だろ?
潮騒をいくつ奏でてきたんだろう
放置自転車の青サビの轍
靴底が「で」という顔で待たされる
アーアーアー当機これより羊雲
じいさんにじいさんがいて僕もジイサン
金箔で包む貧しいものばかり
綿毛ふんわりこの子もきっと人を刺す
海老フライの尻尾食べる派なら赦す
リカちゃんの小指はきっと蜜柑味
モスキート音させてピアスの穴が開く
さらさらと彷徨っているさらし首
病葉は流れる川を選べない
イカ墨が五体投地を悔いている
何色のわたしを君は裂きたいか
泣いてるか泣いていないか嗅いでみる
まねんだねそたらだどごでのたばれば
泣きなさい人恋いなさい枯れなさい
銭食うかプライド食うかパン喰うか
なが〜い廊下の話だが 聞くか?
問題は忘れちまった悲しみに
力を込めるのは引き金を引く一瞬
ジュテームと鯉がわたしに言うのです
熱帯夜チチヲコロシテキタトコロ
泣きなさい人恋いなさい枯れなさい
老いってさぁ夕陽へ跳んだ話だろ?
気に入らぬ窓だ爪切る音がする
オシボリシボッテモテヲツナイデモ海
オレンジを抱いたら瓶に戻ります
お祭りのののののあとの水の音
ゼンマイのもどる音だよ聴くがいい
天蕎麦をずるり 終末時計のそり
泣きなさい人恋いなさい枯れなさい
潮騒はとても正しい死の匂い
なが〜い廊下の話だが 聞くか?
海老フライの尻尾食べる派なら赦す
禁止事項でやっと私を炊き上げる
なが〜い廊下の話だが聞くか?
いつの日かこうなる一人っきりの朝ぼらけ
一面に菜花痛くなったら君を呼ぶ
風呂敷でいる生き方もあるのだよ
さよならのビードロ的な夢の後先
ゆかば煉獄 水ようかんがフワリ
ぢいさんの焼きそばバゴーン的なとこ
マーキングするのであれば白桃に
気に入らぬ窓だ爪切る音がする
目覚めたら日曜日が降っていた
なが〜い廊下の話だが 聞くか?
いつの日かこうなる一人っきりの朝ぼらけ
綿毛から綿毛へ戻ってゆく綿毛
一日一回の森になる時間
だとしてもみんな寝言よ海鳴りよ
風呂敷になれる優しさだってある
わたくしは便所スリッパ…かも知れない
一日に一回は「ペ」になる時間
バチカンの大聖堂の生理痛
ツマノテヲダイテネタコトアリマスカ
サヨナラは言ったか夕日沈んだか
という訳で二病棟五号室
魂が振り向きざまにギャーティギャーティ
マヨネーズらしく生きればいいのです
不埒なデクノボーでした ごめん
なが〜い廊下の話だが 聞くか?
老人はいいぞアナログがいいぞ
海へ還る日のカニカマの憂鬱
ニンゲンを解く銀河を敷きつめて
楢山に蝉の抜け殻だけ一つ
潮騒をいくつ奏でてきたんだろう
潮騒はとても正しい死の匂い
楢山に蝉の抜け殻だけ一つ
泣きなさい人恋なさい枯れなさい
湖になるところに耳を置いておく
お祭りのののののあとの水の音
ぜんまいのやがてくしゃくしゃな黄昏
かさかさの掌 こわれてゆく時間
何色のわたしを君は裂きたいか
禁止事項でやっと私を炊き上げる
10月のすこし淫らな実がたわわ
ヒトヲサスレンシュウ カゴメカゴメ
月蝕が始まる 泌尿器科の裏で
スプリング ハズ カム 体臭を嗅ぐ
ルルルルと歩けぢいさんなんだから
合掌のかたちで袋とじは開けよ
プチプチを潰す桃井かおりゴッコして
アンニュイな老後の酔い方畳み方
したがって蝉になることは止めた
泣きなさい人恋いなさい枯れなさい
輪の中で溺れたらいい溺れてもいい
いいえただ老いてゆく気はないのです
一日に一回は「ペ」になる時間
核もつか銃か 食器を持ちなさい
ゼンマイのもどる音だよ聴くがいい
血糖値は正常「行くぞ!ロシナンテ」
コオロギでアナーキストで人間で
人間合格六十五歳になりました
「政府軍発砲」生玉子に命中
泣いてるか泣いていないか嗅いでみる
潮騒をいくつ奏でてきたんだろう
パトリオットに色即是空と書いてある
リカちゃんが死んだ ボクだけ残った
イマジンがどんどん溜まる洗面器
泣きなさい人恋なさい枯れなさい
泣いてるか泣いていないか嗅いでみる
品性は保ったという曲り茄子
月夜から淡谷のりこの窓が降る
目覚めたら日曜日が降っていた
ご注文は兎ですか耳ですか
ルルルルと歩けぢいさんなんだから
脳内にドンキホーテがまだ一人
わたくしのどこがヤンバルクイナ的
「政府軍発砲」生玉子に命中
唇からテロテロリンと月を吐く
やわらかくころしてくれないかすぐに!!
体臭は雪だとおもう青い鎖骨
お祭りのののののあとの水の音
蜃気楼がずっと揺れてるラムネ瓶